1960-09-01 第35回国会 参議院 外務委員会 閉会後第3号
○説明員(金山政英君) 北海道近海における安全操業の問題につきましては、すでに数年来ソ連との間に交渉いたしておることは、御承知の通りであります。わが方の主張といたしましては、ソ連と日本との領海に関する意見の相違、あるいは領土問題に関する意見の相違をたな上げにいたしまして、この切実な北海道近海の安全操業の問題を解決いたしたいという希望を先方に述べておりますが、ソ連としては、これを領土問題にからめて、現在
○説明員(金山政英君) 北海道近海における安全操業の問題につきましては、すでに数年来ソ連との間に交渉いたしておることは、御承知の通りであります。わが方の主張といたしましては、ソ連と日本との領海に関する意見の相違、あるいは領土問題に関する意見の相違をたな上げにいたしまして、この切実な北海道近海の安全操業の問題を解決いたしたいという希望を先方に述べておりますが、ソ連としては、これを領土問題にからめて、現在
○説明員(金山政英君) 御承知のように、アメリカとの関係におきましては、行政権をアメリカに譲渡する合意ができております。ところが、ソ連は、歯舞、色丹は別にいたしまして、択捉、国後につきましては、これは自分の領土であるということを主張しているのでありまして、補償を要求するという段階には非常に飛び離れた形にあります。従いまして、先ほど条約局長も申しましたように、結局ソ連との平和条約締結のときに、この問題
○政府委員(金山政英君) 第二回の覚書に対しましては、さっそく回答を出しております。われわれといたしましても、日本が日ソ共同宣言を履行していないという問題について、それが何をさして言っておるのかまことに了解に苦しむところであります。
○政府委員(金山政英君) 日ソ共同宣言におきまして、歯舞、色丹島が日本に返るということが約束されております。これは共同宣言による約束でありまして、ただソ連側が占領しておる、当方が領土権を主張しておるという問題とは、地域とは違った面があると思う。その法律上の見解については、私が申し上げるところではございませんけれども、それが日本の領土であるというところは、それは日ソ共同宣言の条文ともよく関連して、そのような
○政府委員(金山政英君) 大ざっぱに申しまして、ともかく、先ほど申しましたように、戦後の非常な混乱状態がございましたが、現在ソ連を中心にいたしまして、コメコンの経済統合、それが現在の七カ年計画との関連において進捗している一つの例といたしまして共産圏に石油のパイプライン、そのような大きな経済施策も行なわれております。その経済の国情によりまして、その国に合った産業の育成と、そういうようなことに重点を置きながら
○政府委員(金山政英君) 御承知のように、ルーマニア、ブルガリアは、戦後非常な経済的にも混乱状態にあったわけでありますが、ソ連圏のいわゆるコメコンその他の経済協力等によりまして、いろいろと経緯はございましたが、最近の経済状態は次第に正常化の方向に向かっていると考えております。詳しい経済状況につきましては、この国情を調査いたしました調書がございますので、後刻それを差し上げたいと思います。
○金山説明員 この核実験禁止の問題に関しまする日本政府の態度というものは一貫しておりまして、いかなる国がこれを行いました場合にも、従来強硬な抗議を提出しているわけであります。国連においてのこの問題の取扱い方に関しましては、この問題が国際世論によって禁止の方向に向うというか、それに寄与するような方向において、日本政府としては将来とも積極的にこの問題の討議に参加していかなければならないと考えております。
○金山説明員 サハラ砂漠における核実験の問題は、ことしの五月四日に、フランスの総理大臣がアルジェリア選出の議員の質問に答えまして、フランスはサハラ砂漠において核実験を行うために目下準備中であるという回答をしたところから問題が起ってきたわけであります。その後、六月になりまして、国防大臣もその準備が進められているということを言っております。やるときには各国政府に通告をするということを申しておりますが、アラブ
○金山政府委員 昨年のオホーツク海の問題のときにも、ソ連側が、沿岸の漁業が危殆に瀕しているので去年からでもやめてもらいたいということを申しまして、ソ連側の科学的根拠を日本側としては信用いたしまして、オホーツク海の問題をきめたわけでございます。今度の問題にいたしましても、先方は御承知のような海域の一八%にすぎない操業区域を指定してきているわけでありますが、これについては、ただいまきのうからも委員会におきまして
○金山政府委員 御承知のように、条約には毎年漁獲量を相談してきめるということが附属書に書いてございます。それでございますから、両国政府としてはできるだけ妥結に至るように努力することが必要であると思うのでありますが、不幸にして最後までどうしても妥結に至らない場合には、一般にあらゆる観点から見て合理的な、あるいは前の実績とか、そういうものを勘案いたしまして、日本として当然あそこで魚がとれるだけの量は取るということを
○金山政府委員 この委員会は、北洋のサケ・マスに関する条約に基いて設定されたものでありますから、その委員会によって決定されたもの、条約によって適用されるもの、そういうふうに私は解釈しております。
○説明員(金山政英君) 従来の交渉の経緯にかんがみまして、ソ連側がわが方のフォーミュラをそのまま受けるとは思いませんので、適用水域その他魚種等、先方が受諾し得るような内容のものを改めて提出いたしたい考えであります。
○説明員(金山政英君) 北海道近海漁業に関しまして、昨年の六月三日以来、それから八月の十六日に向うが交渉に応じてもいいということを申して以来、幾多の曲折があったのでありますが、結局、二月の五日に、先方は平和条約の問題とからましてきたという事情は御承知の通りであります。その後、この領土問題に関する日本側の主張を繰り返すと同時に、実際上の問題といたしまして、この北海道の近海漁業ができるように、たびたび先方
○金山政府委員 はっきりした期日は覚えませんが、約一ヵ月半くらい前であります。
○金山政府委員 ええ。
○金山政府委員 インドとの間に最近ニューデリーとモスクワの間の協定ができました。距離的に見ますと、やはりソ連の中への乗り入れの方が長いわけであります。ただ東京とモスクワ、その領土内の航空の距離から申しますれば、日本側の方が長いことは事実でございます。
○説明員(金山政英君) まあ四、五万ルーブルということを申しておりまして、この値段に関しては、海上保安庁とも協議して、それが過大であるかどうかということを話したのでありますが、その程度の費用はかかるであろうということで、まあ妥当な値段であろうと考えておる次第であります。
○説明員(金山政英君) この問題に関しましては、先方が修理をしてもいいということを言って参りましたから、数回にわたって先方と交渉しております。それで、当初は、先ほど申しましたように、当方の資材で、当方の労働者と、しかし労働者はいかぬということで、それでは資材くらいでも当方で出したいがと、安くいくという意味で……。ところが先方は、それもどうもずいぶん押し返したのですが、結局それに同意してこなかったわけであります
○説明員(金山政英君) 御承知のように、昨年の八月に、ほかの問題と同時に貝殻島の灯台の点灯問題を先方に要求したわけであります。これに対して、六月までには灯をつけるからという約束をソ連側がいたしてきたわけであります。費用の問題については、われわれは最も安い方法でやりたいと思いましたので、当方が建てた灯台でもあり、わが方の労働者を派遣し、また、わが方の資材でこれを修復しようということを申し出たのでありますが
○政府委員(金山政英君) サケ、マスを自然産卵場へ向う途上において漁獲することは、この貴重なる魚種の資源の保存及び増大のため、適当な条件をつけることで考慮し、かつ、ソビエト社会三義共和国連邦においてもかかる漁業を行わないことを考慮して、一九五九年一月一日以降オホーツク海の公海における日本の漁船におけるサケ、マスの漁業を停止するということを約来しておるわけであります。
○政府委員(金山政英君) ただいまのことは必ず外務大臣にお伝えいたします。 海洋法会議の経緯につきましては、外務省としてこの公海自由の原則を確保するために、あらゆる努力をしていることは御承知の通りであります。ただ、その漁業の手段が非常に進歩をいたしましたというようなために、お互いにこの魚族の保護のために、何かの規則を作らなくちゃいかぬという一般的な風潮があること、これもまた事実でありますので、そういったその
○政府委員(金山政英君) 今度の海洋法の会議で最終的にこれが採択されるためには、本会議で三分の二以上を得なければならないのです。これが三分の二以上の多数を得て採択されますれば、これが国際条約として成立するわけでありますが、まあ常識的に言えば、外務省員としてそう考えております。
○金山政府委員 今度の会議で十一万トンにきまったことは、これはコミュニケにある通りでございますが、十万トン、十二万トンにきまったというようなことは、われわれとしては申し上げた覚えはないのでございますが、どなたがそういうことを言われたか、お聞きしたいのですが……。
○金山政府委員 この禁漁の問題は先ほど申し上げました通り、科学的な根拠——ソビエト側が主張していることに根拠があるわけでございます。ソビエト側は産卵のために遡行する成育魚だけがオホーツク海にいるので、これをとらないことこそが重要なのである。だから期限をつけてどうこうということでもいけないし、単にこれだけは間引いてもいいというようなことは、沖ではわからないんだということを主張しております。ですからソビエト
○金山政府委員 条件にはなっておりません。それはその交渉の経過を一応御説明しなければならぬのですが、ソ連側においてはあそこで日本が沖取りをやるために、産卵のために川に遡行する魚の数が減って、すでに非常な危険な状態になっておる。だからことしからやめてもらいたいということを強く主張していたのです。その前提となっておりますのは、要するに魚族の保護、それの再生産を妨げることになるから、沖取り漁業はやめてくれということで
○金山政府委員 ブルガーニン書簡と申しますか、日本に対して送ってきたものは、ノートの形で送ってきております。これに対して回答を送っている国は、そうたくさんはないのであります。ですから、ソビエトとしてもこれに対して回答を要求しているかどうか、第一書簡に対しても同じことが言えると思いますが、特に第二の書簡に対して、大筋において第一書簡において私どもはカバーしていると思うのですが、第二書簡に対して少くもこれに
○金山政府委員 まだいろいろ技術的な問題もございますし、また日本航空の商業上のいろいろな問題もございましょう。そういう問題を国内でまとめた上で、そういう交渉に応じ得るかどうかということを検討いたしたいと思っております。
○金山政府委員 去る三月の二十二日にアデルハーエフ参事官が私のところにノートを持って参りました。そのノートの内容は、アエロフロートと申しますソビエトの航空会社が、日本との間に直接の航空路を開きたい、ハバロフスクと東京、あるいは他の日本の地点を結ぶ航空協定を結びたい、それについて、東京あるいはモスクワにおいて、アエロフロートと日本の航空関係者との間に会議を開きたい、いろいろな技術的な問題に関する会議を
○金山政府委員 私は実はロシヤ語を解しませんので、どういう翻訳になりましたか、向うでその字義に合った翻訳をしていることは確かでございますが、近く航空便でその原文を送ってくると思いますので、その節お答えいたします。
○金山政府委員 従来ともこういう公文の発出は日本文でモスクワに送りまして、向うにはロシヤ語の練達の翻訳官もおりますので、向うで翻訳して提出することにいたしております。
○金山政府委員 ただいま大臣が御答弁なさいましたように、正文は日本文であります。その日本文をモスクワにおいてロシヤ語に直して先方に提出したわけであります。その翻訳は最も正確なものであることを信ずるのであります。またその英語はどういう言葉で表現できるかという御質問でありますが、私といたしましてはアンプロパーという言葉が適当ではないかと考えております。
○金山政府委員 イラクの政府当局者がフェデレーションという言葉を使っておりますので、そういう方向に向ける意向であると考えます。
○金山政府委員 石黒公使が先方の政府の当局者に尋ねたところでは、希望としては議席を二つ持ちたいというふうに言っているだけで、これが可能かどうかという問題はまだ突き詰めていないようであります。
○金山政府委員 石黒公使からこの問題に関して詳細な報告がきておりますので、御披露いたしたいと思います。十四日にアラブ・ユニオンが成立したわけでありますが、まだ具体的に、法律的にこれが国際連合に対してどういう立場をとるかというような問題について、最終的な決定はまだできていないようであります。ただ国旗その他の問題につきまして一応の報告がありますので御披露いたします。国旗は連邦及び加盟国を通じて一九一七年
○金山政府委員 さように了解しております。
○金山政府委員 共和制、王制というようないろいろな政体を持っておりますので、あるいはそういうものがいろいろな政治情勢を考慮して別のグループを作ることもあり得ると思います。
○金山政府委員 統合のきっかけとなったものは、シリアが希望してエジプトに働きかけたものと了解しております。アラブの連合という考え方は、従来からあった考え方でありまして、この連合の中心としてシリアとエジプトの統合ができたということに対しましては、アラブ諸国は賛意を表しております。
○金山政府委員 入ることになっております。
○金山政府委員 お答えいたします。最初わが方から提案いたしましたのは千島でありました。その後漁船の拿捕事件が頻発いたしますので、具体的な提案をいたしましたときは、四十八度線以南の樺太等も含め、また四十八度線以南の千島を含めた地域を入れております。
○金山政府委員 外務省には旅費の予算がついております。その緊急性によって、その旅費の使途をきめるわけでありまして、そういうことをソビエト側が同意するということがわかれば、もちろん旅費は出る態勢になっております。
○金山政府委員 そういう事実は全然ございません。高橋書記官は完全に外交特権を持った外交官として勤務しております。また、大使の指揮のもとに、外交官として特権を持って行動しております。
○金山政府委員 この消息不明者の調査、それから個人的にソ連の各地に住まっている未帰還者に対して、個人的に接触を保って、その意向を聞いて、ソビエト側と日本側が協力して帰還を促進すべきであるという御質問であると思います。この問題に関しましては、外務省といたしましても極力努力いたしておりまして、御承知のように、厚生省から二等書記官として高橋氏がソビエトの日本大使館に勤務しております。実は、この書記官を各地
○政府委員(金山政英君) あるいはこの交渉を日本側が提起いたしました経緯をまずお話しすることが大事だと思います。この問題は、まずわが方の漁船、特に零細漁民の持っております小漁船が、千島近海及び樺太の南部において、しばしばソ連側によって拿捕されて抑留されるという事態が起っておりまして、それに対して政府はそのたびにこれに抗議をし、その漁夫並びに漁船の返還を要求していた次第であります。こういう事態が続くことははなはだ
○政府委員(金山政英君) この各国の態度につきましては、その態度を外務省として情報を集めております。アラブ諸国が率先してこれを承認する態度をとるということは、これは明らかであると思います。また、東南アジアの諸国もこれに追従することは明らかであります。ヨーロッパの諸国、アメリカ、即時承認の態度をとっておるものもありますけれども、しばらく成り行きを見守るという態度をとっている国、たとえばイギリスのごときがあります